前回、タトラKT4Dの足回り更新車の走行音をご紹介しましたが、こちらは未更新車の走行音になります。いずれもサイリスタチョッパ制御なのですが、走行音はまったく異なるものになっています。
前回ご紹介した走行音も、日本の電車にはない独特なものでしたが、こちらはさらに変わった、珍妙そのものといえる音になっています。
収録は2009年ですが、このときでもすでに大多数が足回りの更新を受けており、未更新車は非常に少数となっていました。
ちなみに、オリジナルの走行音がする車両でも、車内は更新を受けており、座席の交換や車内案内表示装置の設置などにより、原型のそっけない雰囲気は払拭され、現代的な水準になっていました。もちろん自動放送も設置されており、この録音でもお聞きいただけます。
収録は、ベルリンの中心部から旧東ベルリンの郊外へ向かう幹線、M5系統で行いました。M5系統のうち、5分ほどの区間をアップしています。M5系統はベルリン市電有数の幹線ながら、以前はKT4Dも頻繁に運行されていましたが、フレキシティ・ベルリンの投入は優先的に行われたようで、量産車投入が始まると、あっという間に見かける頻度が減ってしまいました。
2014年10月4日追記:『Tramways & Urban Transit』2014年9月号によると、足回り未更新車は7月4日をもって運用から退いたとのことです。最後の活躍の場は、住み慣れた大幹線M4系統でした。
This is sound of Tatra KT4D with original electric equipment. I recorded in 2009. As of 2009, most propulsion system of KT4D was modernised. KT4D with original sound was very few. This sound was recorded from Landsberger Allee/Petersburger Straße to Judith-Auer-Straße on route M5.