【旅行記】とさでん交通桟橋車庫見学会訪問記 Part 2 / [Travel literature] Visit in open day of Tosaden Kōtsū’s tram depot – Part 2

その1からの続きです

午後の発車を待つ維新号 / No.7 waits departure of free-ride tour.

午後の発車を待つ維新号 / No.7 waits departure of free-ride tour.

午後からは維新号の乗車体験(午後の部)がありますので、13時の配布開始に合わせて整理券を貰いに行きます。限定20枚ということで、配布開始後直ぐに満員、みたいな状況を想像していましたが、結果的には発車直前まで余りがありました。

維新号は14時に発車。運転士・車掌のほか本社事務らしきスタッフも乗車した三人体制です。
車掌さんからはこれからのコースの説明があり、桟橋車庫→枡形→高知駅→桟橋車庫で約1時間の予定とのこと。結構乗り応えのあるコースで、これで無料なのですから太っ腹です。
つづいて、車掌さんからは「鉄道の日」の説明や沿線風景のガイドが続きます。

枡形で折り返し、高知駅でトイレ休憩の後、再び桟橋車庫まで戻ってきました。

オスロ市電と維新号 / Ex-Oslo tram and Kōchi's original tram.

オスロ市電と維新号 / Ex-Oslo tram and Kōchi’s original tram.

このイベントには今年初めて参加しましたが、終始のんびりとした雰囲気で、さらに維新号にも乗れて大変満足でした。土佐電鉄のイベントというとゴールデンウイークの電車まつりが有名ですが、大人の鉄道ファンであればこちらのほうが写真が撮りやすく満足度が高いかもしれません。外国電車の走行写真を撮るなら電車まつりですけどね。

さて、イベント終了時刻が近くなってきたので桟橋車庫を出て、あとは沿線で撮影していこうと思います。

鴨部付近を走る200形 / Type 200 runs near Kamobe stop.

鴨部付近を走る200形 / Type 200 runs near Kamobe stop.

まずは定番の朝倉へ。狭い道の隅を走る単線併用軌道で、さらに車両は50年前の旧型車ばかりと、日本はもとより世界でもなかなか残っていない貴重な光景です。
生憎雨が降ってきてしまいましたが、雨に濡れた路面を走る姿もまた風情があります。

市場前信号場を発車する600形 / Type 600 leaves passing loop near Kamobe stop.

市場前信号場を発車する600形 / Type 600 leaves passing loop near Kamobe stop.

数本撮影したのち、併走するとさでんバスで宇治団地前へ。1日6本しかなく車両もリエッセが来て、乗客も数人しか乗っていなかった閑散路線ですが、うまく使えば撮影の効率を上げてくれる存在です。
途中朝倉駅前付近で、バスは先ほど撮った電車を追い越してしまいました。単線の路面電車って、わかりやすさと定時性はともかく、速達性の面ではちょっと厳しいものがあるんですよね。

先ほど鴨部で撮影した200形を宇治団地前で再び撮影 / Type 200 at Ujidanchi-mae stop.

先ほど鴨部で撮影した200形を宇治団地前で再び撮影 / Type 200 at Ujidanchi-mae stop.

その後もバスはどんどん電車を引き離して、宇治団地前では余裕を持って先ほどの電車を捉えられました。

咥内坂を駆け降りる800形 / A type 800 runs on downhill. Taken at Uji-danchi-mae.

咥内坂を駆け降りる800形 / A type 800 runs on downhill. Taken at Uji-danchi-mae.

こんどは歩道橋の上から。ここの歩道橋では初めて撮影しましたが、咥内坂を駆け下りつつカーブを曲がる電車、なかなか格好良いです。

その後は歩いて八代通電停~中山信号場のあたりへ。

中山信号場でのタブレット交換 / Tablet exchanging at passing loop near Yashiro-dōri stop.

中山信号場でのタブレット交換 / Tablet exchanging at passing loop near Yashiro-dōri stop.

中山信号場での撮影も初めてでしたが、川の土手の上から撮影できるので朝倉のタブレット交換とはまた変わったアングルで撮影できます。

八代通電停で客扱いする電車 / Type 600 at Yashiro-dōri stop.

八代通電停で客扱いする電車 / Type 600 at Yashiro-dōri stop.

八代通電停の周囲は河川改修で工事中。聞けば、訪問後に電停も新装されたそうで、期せずして貴重な記録になりました。

その後は歩いて枝川駅に行き、JRで伊野まで移動します。朝に路面電車全線一日券を買ったのですが、あまり本数の多くない伊野線で一本でも多く撮影したいということで、先ほどのバスに続き今度はJRと、併走する乗り物を活用しています。

伊野電停の辺りも、決して広いとは言えない路上で発車待ちする電車に、小ぢんまりした駅舎、使われていない側線と、なかなか好ましい風情で好きなところです。

伊野で発車待ちする新塗装の600形 / A type 600 with new livery waits departure. Taken at Ino terminal.

伊野で発車待ちする新塗装の600形 / A type 600 with new livery waits departure. Taken at Ino terminal.

伊野からは路面電車で市街へ帰ります。乗車した600形は高知市街からの遅延を折り返しで吸収しきれず、若干遅れて伊野を出発しました。
すると、もともと飛ばし屋の運転士なのか回復運転だからなのか、なかなかスピード感のある運転です。飛ばす、と言っても最高速度40キロの範囲内ですから大したことない筈なのですが、吊掛駆動の旧型車がモーター音を響かせて車体をぐらんぐらん揺らし、ガタンガタン早いピッチでジョイント音を刻むと、随分ブッ飛ばしているように感じられます。おまけに乗降客のない電停はトップスピードで通過していきます。乗降客が居なくても多少減速する路面電車に慣れているので、こんなに爽快な運転をする路面電車は久しぶりに堪能できました。
終点の文殊通まで乗り通し、折り返してはりまや橋へ。それから桟橋線のもと名鉄車で高知駅前へ戻りました。

最後にはりまや橋から高知駅前まで乗車した570形 / Type 570 (ex-Gifu) at Kōchi station.

最後にはりまや橋から高知駅前まで乗車した570形 / Type 570 (ex-Gifu) at Kōchi station.

最後のとさでん撮影は高知駅前で。ここも改築されて、スタイリッシュさと温かみを兼ね備えた雰囲気の良い電停になりましたね。

高知発新宿行 小田急シティバス・ブルーメッツ。吉野川サービスエリアにて / Return to Tokyo! A Odakyu bus from Kōchi to Tokyo. Taken at Yoshinogawa Service Area on Tokushima Expressway.

高知発新宿行 小田急シティバス・ブルーメッツ。吉野川サービスエリアにて / Return to Tokyo! A Odakyu bus from Kōchi to Tokyo. Taken at Yoshinogawa Service Area on Tokushima Expressway.

高知駅からは新宿行のブルーメッツに乗車します。小田急シティバスのドライバーの快適な運転で、11時間の長旅ながらさほど疲れず、新宿には定時よりやや早めの到着でした。

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