【旅行記】とさでん交通桟橋車庫見学会訪問記 Part 1 / [Travel literature] Visit in open day of Tosaden Kōtsū’s tram depot – Part 1

At October 14 2017, I visited in open day of Tosaden Kōtsū’s Sambashi tram depot located in Kōchi city in Shikoku island. In open day, free-ride tour of heritage tram No.7 (built in 1984. It’s replica of 1905-built original No.7) was also available. I could enjoy taking pictures of various trams including second-hand heritage trams from overseas cities (These are operated for only event or charter) and riding of heritage tram. After visiting depot, I took the pictures of trams on single-track section between Asakura and Ino.

去る2017年10月14日、とさでん交通桟橋車庫見学会と、維新号特別運行が行われました。ずいぶん前の話になりますが、夜行日帰りで参加してきましたのでその際の模様をお伝えしたいと思います。

横浜から22時発のJAMJAMエクスプレス岡山経由広島行きで出発しました。本当はとさでん交通にお金を落とす意味もこめてブルーメッツで行きたかったのですが、夜に予定がありこちらに。横浜を22時に出ても岡山到着は7時前の予定と早く、7:10発の高知行高速バス初便に乗り継ぎ可能なので利用しました。
旧ツアーバス系は初めての利用ですが、乗り慣れた感じの乗客ばかりで落ち着いた車内です。

翌朝、一般道へ降りたことで目を覚ますと、時刻はまもなく7時になろうかというところ。あれあれ、6:30着の予定では? 岡山駅西口7:10発の高知行に乗り継ぎたかったのですが、45分遅れで岡山駅着。後日GPSログ(横浜乗車時からずっとログを取っていました)を確認してみたところ、これといって渋滞も無かったのに45分も遅れたようです。元からダイヤ設定に無理があったようで、困ったものです。

岡山8:10発高知行の両備バス / Ryobi bus from OKayama to Kōchi

岡山8:20発高知行の両備バス / Ryobi bus from OKayama to Kōchi

仕方ないので一本後の8:20発で高知に向かうことにしました。やってきたのは両備バスのエアロエース。高知側事業者の担当便だと3列シートになるようですが、こちらも4列ながらシートピッチは広く後部サービスコーナーつきで、4列車としては快適な部類です。

およそ半分弱の乗り具合で高知駅には定時到着。ただちに桟橋線の電車に乗り換えて、午前中の維新号特別運行を迎え撃ちます。
桟橋車庫まで行くと途中ですれ違ってしまいそうな時間だったので、はりまや橋の2つ先、梅ノ辻で降ります。

午前中の維新号特別運行。梅ノ辻にて / Tosaden Kōtsū's heritage tram, No.7 at Umenotsuji.

午前中の維新号特別運行。梅ノ辻にて / Tosaden Kōtsū’s heritage tram, No.7 at Umenotsuji.

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【旅行記】ビーミッシュミュージアム訪問記 2017年8月(Part 2) / Visit in Beamish Museum (Part 2)

●展望車が走る鉄道線
ビーミッシュタウンの外れには、ここにもまた線路が敷かれています。こちらは先ほどのロコモーション号からはだいぶ時代が下って、ビーミッシュタウンとだいたい同じくらいの時代設定のようです。機関車もストラクチャーも「きかんしゃトーマス」で見たようなものになり、とっつきやすい風景です。

良い雰囲気の駅構内。

腕木式信号機、側線、機関庫、留置された貨車……良い雰囲気の駅構内。

ここでも例に漏れず、単に昔の機関車が走っているだけでなく、信号扱所の建物に駅舎に腕木式信号機に留置された貨車にと、周辺の光景まで含めて保存されています。それどころか線路脇の野立て看板までそれらしいものになっているのには脱帽です。

信号扱所の脇を走る列車。

信号扱所の脇を走る列車。

 

野立て看板までかつての英国風。

野立て看板までかつての英国風。

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【旅行記】ビーミッシュミュージアム訪問記 2017年8月(Part 1) / Visit in Beamish Museum (Part 1)

先日、子供と一緒に英国有数の野外博物館であるビーミッシュミュージアムを訪問してきましたので、その際の様子をお伝えします。
広大な敷地にかつての英国の風景をそのまま再現していることが特長の博物館で交通専門ではありませんが、交通関係も非常に充実しており鉄道ファンも楽しめること請け合いです。
入場料はそこそこ高いですが、そのかわり交通関係は全て乗り放題なので鉄道ファンならモトは取れるのではないでしょうか。

●到着まで

ビーミッシュミュージアムでビーミッシュミュージアム正門前で乗客を降ろし、発車していくChester-le-streetからのバス。

ビーミッシュミュージアム正門前で乗客を降ろし、発車していくChester-le-streetからのバス。

今回の旅行ではマンチェスターに宿を取っており、色々な都合があってマンチェスターからの日帰り訪問を行いました(片道3時間強かかりますので、お勧めはしません)。
ビーミッシュミュージアムはいずれの鉄道駅からも遠く、バス利用になりますが、最もバス乗車の距離が短く本数も多いのがChester-le-street(チェスター・ル・ストリート)からになります。
Chester-le-streetからのバスは、駅から10分ほど歩いた市街地のバスターミナルから発車します。運転士に目的地を言って往復きっぷを求めると、ほどなく発車です。
ちなみにビーミッシュミュージアムへのバスですが、全てgoogleマップで経路や時刻が検索できましたので、今回は大いに活用しました。便利な時代になったものです。

●入場していきなりクラシックバスの登場
開園してまもなくの10時過ぎに到着しましたが、平日にもかかわらずチケット売り場は大行列で、購入までに20分を要しました。とはいえ、こういう博物館が平日でも盛況というのは心強いものです。日本で言えば明治村に大行列が出来ているようなものですから。
園内に入るとすぐに園内を循環するバスと路面電車の停留所があります。まずは早速古めかしいながらピカピカのコンディションに保たれた単車が2両、双方向から登場し、さらに後を追ってクラシックな二階建てバスが続行で現れ、実に4両の古典的な乗り物が一気に乗り場を賑わせます。入園するや否やこんな光景を目にして、一気に興奮します。

最初に路面電車が登場。

エントランスの電停に路面電車が登場。

 

続いて反対側からダブルデッカーの電車とクラシックバスが一気に到着。

続いて反対側からダブルデッカーの電車とクラシックバスが一気に到着。

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【旅行記】高雄LRT訪問記 2016年5月 / Visit of Kaohsiung LRT at May 2016

 2016年のゴールデンウィーク、台湾を初めて訪問しました。
その際、台湾史上初の路面電車である高雄のLRTを訪問しましたので、その時の模様を記しておきたいと思います。

 まずは凱旋中華電停から乗車します。世界で二番目の全線架線レスLRTで、軌道も緑化されていて、おまけに線路脇には並木が続いているため、路面電車の線路としては美しいものに仕上がっています。

凱旋中華電停に進入する電車 / A tram arrives to Kaisyuan Jhonghua

凱旋中華電停に進入する電車 / A tram arrives to Kaisyuan Jhonghua

 電停もシンプルながらよくデザインされており、白い柱・屋根と透明な壁がスタイリッシュです。他の電停も基本的にこのデザインになっていますが、地下鉄との乗換駅である前鎮之星は非常に凝ったデザインになっていました。

凱旋中華電停 / Kaisyuan Jhonghua stop

凱旋中華電停 / Kaisyuan Jhonghua stop


電停の発車案内表示 / Passenger information display in tram stop.

電停の発車案内表示 / Passenger information display in tram stop.


 発車案内表示機も一見何気ないデザインですが、電停全体のカラースキームと揃え、枠も薄くてかなり気を遣っていることがわかります。案内表示機だけでなく電停のパーツ一つ一つがこのようにトータルデザインされています。
 それにしても、台湾って街中は看板があふれているし、建物の色や形も色々で都市景観には無頓着な土地柄という印象なのですが、その一方でこのLRTの駅や車両といい、地下鉄駅の出入り口といい、非常にデザインに気を遣っているところもあって、そのギャップが興味深いです。
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【旅行記】ブッコー小鉄道訪問記2010(下)/ Visit of Buckower Kleinbahn in 2010 (Part 3)

折り返しのレールバスで再びミュンヘベルクへ戻ります。
戻りもまた10人足らずの乗客数で、ボックス席を占領してのんびりできます。
と、発車後しばらくして車掌氏がやってきて、ドイツ語でなにやら言ってきます。身振りから察するに、「運転席に来ないかい?」ということのよう。
ならば誘いに乗らない手はありません。お礼を言って運転席へ入ります。
保存鉄道とはいえ、営業運転中の列車の運転席に入るなど生まれて初めての経験。ブッコーの駅で写真を撮っていたのが目に留まったのでしょうか、ありがたいことです。日本だったら到底考えられないことで、こういう寛容さがあるのは羨ましいです。

Waldsieversdorf駅停車中、運転席より / Cab view at Waldsieversdorf station.

Waldsieversdorf駅停車中、運転席より / Cab view at Waldsieversdorf station.


スピードを出してもせいぜい30km/hほどのゆっくりした走行ですが、それでもすぐ目の前を線路が流れてゆく景色は格別です。
線路脇に倒れている架線柱がつい気になってしまいますが。

運転席に座ると、なおのこと5キロの道のりはあっという間。ゆっくり走っているし、運転士氏もボランティアっぽいので、「俺にも運転させてくれ」という言葉が出かかりましたが、出る前にミュンヘベルクに到着です。

ミュンヘベルクに停車中の列車 / Train at Müncheberg station.

ミュンヘベルクに停車中の列車 / Train at Müncheberg station.


ベルリンへの本線ホームから見たブッコー行きホーム / Buckower Kleinbahn Platform. Taken at mainline platform.

ベルリンへの本線ホームから見たブッコー行きホーム / Buckower Kleinbahn Platform. Taken at mainline platform.


ベルリンへの列車に乗って、来た道を戻ります。ポーランドからやってきた国際普通列車は、往路と同じ車両・乗務員でした。

参考:ブッコー小鉄道公式サイト

【旅行記】ブッコー小鉄道訪問記2010(中)/ Visit of Buckower Kleinbahn in 2010 (Part 2)

発車して程なくすると、車掌さんがきっぷを売りに来ます。車掌さんは私服のおじさん(ついでにビール腹)。この鉄道は1998年に国鉄路線としては廃止され、2002年から愛好家の手による保存鉄道として再出発していますので、車掌さんもボランティアのようです。
車掌さんはあいにくドイツ語しか話せなくて、こちらもドイツ語といえば「Rückfahrkarte bitte.(往復券ください)」くらいしか発せない程度の語学力ですが、身振り手振りで「往復でいいの?」「うんうん」「4ユーロね」「OK」といったやり取りをして、無事購入。乗客は自分を入れて10人足らずで、みな地元周辺からピクニックにでも来た感じの乗客です。

レールバスは時速30キロくらいでゆっくりと走行し、途中に湖が見えるところではさらに徐行してのサービスがあります。唯一の途中駅、ヴァルドスィーファースドルフ(Waldsieversdorf)に停まると、3人連れが車掌と「チュース(バイバイの意)」と挨拶を交わしながら降りていきます。

相当ゆっくり走ったレールバスですが、なにしろわずか5キロの路線ゆえ、10分ほどで終点のブッコー・メルキッシュバイツに到着します。車掌さんは楽しげに「ブッコウ・メールキッシュヴァイツ♪」と車内へ呼びかけ。他のお客さんと同じように「チュース」と挨拶しながらホームに降り立つと、駅には小さな車両基地が同居していました。

ブッコーに到着したレールバス / A MAN VT arrived at Buckow.

ブッコーに到着したレールバス / A MAN VT arrived at Buckow.

 

ブッコーの小さな検修庫 / Small depot at Buckow.

ブッコーの小さな検修庫 / Small depot at Buckow.

これが本当は乗るはずだった279型。短い車体長、実用本位のスタイル、程よい古臭さと、田舎電車好きとしては鼻血が出そうな車両です。丸っこいレールバスも悪くはないのですが、やはりこちらに乗りたかったですね。レールバスのほうは他の保存鉄道でも乗れますし。

ブッコー駅構内で暇をもてあます279型 / A BR279 at Buckow.

ブッコー駅構内で暇をもてあます279型の制御車。電動車はクラの中で寝ていました。 / A BR279 at Buckow.

こちらの凸型電機もまた好ましいスタイルです。こちらはブッコー小鉄道の生え抜きではなく、近隣のシュトラウスベルク鉄道(現在も路面電車型車両を用いて盛業中ですが、貨物営業は廃止されています)から引き取ってきたものです。シュトラウスベルク鉄道のイベントの際に貸し出したこともあるそうです。

EL4型 / Two EL4 locomotives.

EL4型 / Two EL4 locomotives.

これはベルリンSバーンの旧型車(477系)ですね。もちろんこの鉄道で走ったことは無く、保存活動の一環として置いてあるのでしょう。編成丸ごと(2両)での保存は好印象ですが、落書きが残念。

ベルリンSバーンの477型 / Stored BR477 of S-Bahn Berlin.

ベルリンSバーンの477型 / Stored BR477 of S-Bahn Berlin.

電機の隣に居た入換機。黒いほう(1934年製のいわゆる「Kö I」と呼ばれるシリーズ)は極端に背が低くて特異なスタイルですが、後継機と合わせ、こういった形態の機関車はドイツ全土で見られました。

Kö型入換機 / Kö shunter.

Kö型入換機 / Kö shunter.

 

V22型入換機 / V22 shunter.

V22型入換機 / V22 shunter.

車両以外にも、ホームには標識やら腕木式信号機やら、いろいろガラクタが置いてあります。駅舎内には鉄道模型レイアウトもあり、この駅全体が鉄道ファンの趣味部屋を巨大化したもののような印象を受けるものでした。

ホームの入口 / Entrance of platform.

ホームの入口 / Entrance of platform.

いったん外に出て、駅舎の外観。いかにも田舎電車のターミナルといった感じで、大変良い印象です。

ブッコー駅舎 / Station building of Buckow.

ブッコー駅舎 / Station building of Buckow.

駅前広場には、この鉄道の歴史を解説した案内板が立っていました(しかもこんな田舎なのに二ヶ国語!)。町としてこの鉄道のことを後世に伝えようという想いが感じられるようで、嬉しい存在です。ただ、「Buckower Kleinbahn」を「Buckow Narrow Gauge Railway」と訳してしまっている(当鉄道は標準軌です)のはご愛嬌。
ちなみに帰国後歴史を調べると、ベルリンからの幹線鉄道に素通りされたブッコーの町の人たちが設立した私鉄として開業したということで、日本の小私鉄と同様の事情であることに親近感を感じます。ちなみに開業時は750mmゲージの非電化私鉄だったそうで、標準軌への改軌と電化は1930年とのこと。

ブッコー小鉄道の歴史を解説した案内板 / Information board of history of Buckower Kleinbahn.

ブッコー小鉄道の歴史を解説した案内板 / Information board of history of Buckower Kleinbahn.

案内板の内容 / Magnified image of information board.

案内板の内容 / Magnified image of information board.

つづく

【旅行記】ブッコー小鉄道訪問記2010(上)/ Visit on Buckower Kleinbahn in 2010 (Part 1)

2010年の夏、ベルリン東郊のさらに東を走る保存鉄道、ブッコー小鉄道(Buckower Kleinbahn)に乗りに行きました。
総延長はわずかに4.9km、沿線に観光地や有名撮影スポットがあるわけでもないこの鉄道になぜ乗りに行ったかといえば、279型なる小型電車が走っているらしいからです。その小さな姿も魅力なら、直流750V駆動・全長15mの二軸車という地方私鉄然とした車両ながら、れっきとした国鉄電車として生を受けたという点も面白く、ぜひ乗ってみたいと思っていたのでした。
この279型、走っているのはドイツ国内でたった二箇所だけで、ひとつはオーベルバイスバッハ山岳鉄道というドイツ中部テューリンゲン州の小路線で、もうひとつがブッコー小鉄道です。この旅行ではベルリンにしばらく滞在したので、ベルリンから容易に訪問可能なこの路線を訪ねることにしました。

この鉄道について日本語の情報は限りなく皆無に近く(「官製地図を求めて」に若干の情報があります)、たぶん本記事が日本初の訪問記ではないかと思います。ひょっとすると日本人の訪問自体初めてではないかという気がしますが、どうなんでしょうね。

さて、ブッコー小鉄道の始発駅ミュンヘベルク(Müncheberg)へは、ベルリン東部のターミナル駅、リヒテンベルク駅からローカル列車に乗ります。東西ドイツ分断時代は、長距離列車の発着駅として賑わったらしいのですが、現在はローカル列車とSバーンのみの発着で、長いホームと大きな駅舎を持て余しています。駅舎には「駅ナカ」もあるのですが、空き店舗もちらほら。
構内の端には旧東ドイツ国鉄が誇った特急気動車VT18が保存されていますが、コンディションはちょっとさびしい状態。

リヒテンベルク駅の片隅に保存されているVT18 / Preserved VT18 at Berlin-Lichtenberg.

リヒテンベルク駅の片隅に保存されているVT18 / Preserved VT18 at Berlin-Lichtenberg.

ここから出ているローカル線の一つが、ポーランド・コストシン(Kostrzyn)へ向かう系統です。この路線は「オストバーン(Ostbahn。東方鉄道の意)」と称され、そのまままっすぐ東へ向かうと、バルト海沿いのグダンスク Gdańsk(ドイツ語名ダンツィヒ Danzig)、ロシアの飛び地カリーニングラード Калининград(ドイツ語名ケーニヒスベルク Königsberg)まで線路がつながっています。第二次大戦前はいずれもドイツ領だったことから、重要な幹線だった筈ですが、現在は写真の通り2両編成の普通列車が往来するローカル線に成り下がっています。
行先は「Kostrzyn(PL)」と、ポーランドであることを強調して表示しており、車内放送も2ヶ国語で、鈍行とはいえ一応国際列車です。

ベルリンからのコストシン行きローカル列車。列車の運行業務はニーダーバルニム鉄道(Niederbarnimer Eisenbahn)によって行われていました / A Niederbarnimer Eisenbahn train from Berlin-Lichtenberg. Taken at Müncheberg(Mark).

ベルリンからのコストシン行きローカル列車。列車の運行業務はニーダーバルニム鉄道(Niederbarnimer Eisenbahn)によって行われていました / A Niederbarnimer Eisenbahn train from Berlin-Lichtenberg. Taken at Müncheberg(Mark).

リヒテンベルクを発車して30分ほど、ディーゼルカーはまっすぐな線路を快調に飛ばし、ミュンヘベルクへ到着しました。連絡通路には、ブッコー小鉄道の看板が出ており、それにしたがって連絡通路からホームへ上がると、客を待っていた車掌が「ハロー」と挨拶して迎えてくれます。

そしていよいよ279型との対面、と思ったのですが……

ミュンヘベルク駅に停車中のレールバス / A railbus at Müncheberg. This is replacement service of EMU.

ミュンヘベルク駅に停車中のレールバス / A railbus at Müncheberg. This is replacement service of EMU.

なんと、そこに停まっていたのはレールバスでした。ショック!

帰国してから調べたところによれば、2010年6月にトロリー線の盗難に遭ってしまい、やむなく電車運転を休止しているところだったようです(ちなみに2011年には修復され、電車運転に戻っています)。

とはいえ、いまどきこの古いレールバスに乗れるのも貴重ですので、気を取り直して乗ってみます。

つづく

【旅行】大連と長春へ路面電車に乗りに/ Trip to Dalian and Changchun [Part 4]

 4日目は13:50発の便で帰国ですが、その前に市電でもう一往復、録音をしておこうと思います。サイトに載せるのは片道一回分でいいのですが、一回だけ録音して、その一回が失敗していましたということがあると、地理的に録り直しが厳しいだけに、ショックが大きいですので。
 8時ごろに始発の興工街に向かうと、早速お目当てのDL3000型がやってきました。が、昨日の夜と同じく、無情にも通過していってしまいました。続いて超低床車DL6WAがやってきて停まります。混雑する興工街からのお客さんは、収容力の大きいDL6WAに乗ってほしいようで、どうやら混雑時間帯は結構頻繁にこういう運用をやっているようです。
 しょうがないのでDL6WAに乗って、反対側の終点華楽広場に行き、そこから一往復の録音です。華楽広場からまでは普通に録音成功し、さらに興工街からも、昼間の閑散時間帯に入ったためかこんどは普通に乗車できました。

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帰国直前に撮った、トロリーバスのWGD61U型。連接車の写真はサイトに載せてあります。/ Trolleybus type WGD61U at Dalian station.

 

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【旅行】大連と長春へ路面電車に乗りに/ Trip to Dalian and Changchun [Part 3]

長春を約10分遅れて発車した列車は、大連駅に20分ほど遅れて7:50ごろに到着。3段寝台とはいえ日本や欧州のそれより高さに余裕があり、日本の寝台列車のように、発車時の「ガッシャーン」もなく、それなりによく眠れた旅でした。

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終着大連駅に到着したK7306次/ K7306 sleeper train at Dalian terminal.

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【旅行】大連と長春へ路面電車に乗りに/ Trip to Dalian and Changchun [Part 2]

2日目は朝6時前に起床、宿の朝食は権利放棄し、さらに今夜の宿泊も権利放棄して、長春市電へ乗りに行きます。
昨日と同じく開発区行のバスで1時間弱かけて大連北駅へ。やはりバス停以外から乗る人がいますが、乗ってくる地点は昨日と似通っており、どうやら「闇バス停」的なものになっているようです。
ともあれ、下見のおかげで不安もなく大連北駅に到着。何の注意喚起もなくマンホールの穴がぽっかり開いている(中国では時々マンホールの蓋が盗まれるらしいですね)ことにビビりつつ、駅に入ります。

20121221_081102_中国国鉄(大連北駅)_トリミング.jpg
大連北駅の発車案内板。7:59発の列車に乗ります。/ I take 7:59 train.

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