大連


202路でマンション街を
走るDL6WA型
(化物所)

Combino? - No, Dalianren
(Dalianite)!
A Dalianren(DL6WA) runs
in line 202.
Taken at Huawusuo.


旧満鉄本社をバックに
走る201路
(世纪街)

Line 201 at Shiji Jie.
Background is former HQ
of South Manchurian railway.

  中国東北部の大都市大連は、第二次大戦前からの歴史的洋風建築が残る街並みと、高層ビルが林立する現代の街並みが入り混じる、ユニークな都市です。
 そのような大連にあって、路面電車は戦前からの名残を残す交通機関として、ガイドブックにも取り上げられるなど大連名物の一つになっています。
 特に市街を東西に走る201路(201系統)は、日本車輌製の戦前型電車が走る路線として有名で、沿線には旧満鉄本社をはじめ戦前からの建物も多く、昔日の面影を感じられる路線です。
 一方、南の郊外へ延びる202路は、シーメンス・コンビーノもどきの国産超低床車「大連人」(DL6WA型)で運行され、沿線には超高層マンションが林立し、一部は高架化されているなどLRTそのものと言える路線で、201路とは対照的なのが興味深いです。
 また路面電車以外にも、BRTあり、トロリーバスあり、郊外電車あり、かつ地下鉄も建設中と、バラエティに富んだ交通網が楽しめる街です。

Dalian, one of large Chinese cities with population of 6milion, has the various public transport. There is tramway, suburban railway, trollybus, BRT and conventional bus. Also, metro is being constructed.
Tram in Dalian has two lines - line 201 and 202.
Line 201 is traditional tramway. Many tramcars made in 1930s are used in this line. And, there is histric buldings in 1890 - 1930s along the line 201. Today, line 201 is urban public transport and popular tourist atraction too.
Line 202 was traditional tramway. However, this line was completly modernized in 1999-2002, and expanded to southern suburb in 2002. Also, low-floor trams(DL6WA) were introduced. Track was refurbished, and some level crossing was became elevated crossing. Today, Line 202 is LRT.






市街を走るDL3000型。
立ち並ぶ近代的なビル群
との対比が印象的(世纪街)

A DL3000 runs in downtown.
Taken at Shiji Jie.

走行音DL3000型 201路区間車 华乐广场(華楽広場)→兴工街(興工街)

Type DL3000, Line201 Huale Guangchang(Huale Square) -> Xinggong Jie(Xinggong Street)
DL3000 is histric car made in 1930s by Nippon Sharyo in Japan. As of 2012, DL3000 was still in regular service. Line 201 is east-west line from Haizhiyun Gongyuan(Haizhiyun Park) to Xinggong Jie(Xinggong Street). But as of December 2012, this line was separated currently from Haizhiyun Gongyuan to Huale Guangchang(Huale Square), and Huale Guangchang to Xinggong Jie.

Dec. 2012
 日本製戦前型電車として有名な、DL3000型の録音です。1930年代に日本車輛で新製されて以来、大連で働いており、戦後新型車が投入されてきた中でも、ずっと走り続けています。
 収録した201路は、大連の市街を東西に走る路線で、収録時はDL3000型と超低床車DL6WA型がおおむね半分ずつ(早朝深夜はほぼ全便DL3000型)の比率で走っており、欧州スタイルの超低床車と戦前製の旧型車がすれ違う、面白い光景が見られました。
 古い車両ながら、車両のメンテナンスは(日本ほど完璧でないにしろ)かなり行き届いており、車内外とも薄汚れた印象は全くなく、むしろ矍鑠たる姿という言葉がぴったりくるものでした。
 なお201路は本来、海之韵公园(海之韻公園)から兴工街(興工街)までの路線ですが、収録時は郊外の华乐广场(華楽広場)を境にした折り返し運転となっており、この時は华乐广场より都心側(兴工街まで)の区間を収録しました。


まちのひびき




101路の連接車、CJWG
150型(大连火车站)

A type CJWG150 at
Dalian Huoche Zhan.

走行音CJWG150型 101路 大连火车站(大連駅)→马栏广场(馬欄広場)

Type CJWG150, Trolleybus Line101 Dalian Huoche Zhan(Dalian railway station) -> Malan guangchang(Malan Square)
Line 101 is only one of trolleybus line in Dalian. As of 2012, line 101 is approximately 7km route with type CJWG150(articulated bus) and type WDG61U(non-articulated bus).

Dec. 2012
 大連に1路線のみ残るトロリーバス、101路の録音です。かつて大連には2路線のトロリーバスがありましたが、現在はこの101路のみが残っています。
 とはいえ風前の灯というわけでは全くなく、昼間でも10分未満、ラッシュ時は数分の間隔で運行され、車両も新しい上に、一般バスとは異なり連接車も多数運行されており、幹線としての役割を果たしています。
 収録時は、連接車のCJWG150型と、単車のWDG61U型(いずれも2006年から運行開始。ちなみに連接車は車掌乗務です)で運行されており、収録はCJWG150型で行いました。
 ニュイーンと動き出しムォーンと加速する、トロリーバスの独特な走行音をお楽しみください。
 


本頁トップ画像:大连火车站電停を発車するDL3000型。「ラマダホテル大連」10階客室より撮影。

Image on top : A DL3000 leaves at Dalian Huoche Zhan stop. Taken at guest room of "Ramada Hotel Dalian".