【写真】プラハ都市交通博物館の車両たち Part1 / [Picture] Trams in Prague public transport museum – Part 1

少し古い話になりますが、2009年、プラハ市電を訪問しました(「トラムのひびき」サイトのプラハ市電のページにある音は、その時収録してきたものです)。
その際、プラハ城の近くにある都市交通博物館を訪問しましたので、その時撮影した写真をお目にかけようと思います。
名称は都市交通博物館ですが、展示の中心は路面電車で、古い車庫を転用した建物内に所狭しと電車が並んでいます。

まずは一番古いこの車両から。1886年から使われた鉄道馬車時代の車両です。車両は本物の模様ですが、馬はもちろん実物大模型です。ちなみに博物館のパンフレットによると、プラハ市電で初めて電気運転が始まったのは1896年で、馬力運行が廃止されたのは1905年とのこと。
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次に古いのがこの88号。1900年に登場した車両で、ダークグリーンの外観が異色ですが、これは現行の赤白の塗り分けが始まったのが1908年で、それより前に登場したからということです。それにしても、1908年以来塗装が変わっていないというのも凄いですね。
20090926_173717プラハ市バス(チェコ・プラハ_公共交通博物館)_small
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【本の紹介】ATLAS PRZEWOŹNIKÓW KOLEJOWYCH POLSKI 2011(ポーランド鉄道事業者図鑑)

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●全鉄道事業者を平易な英語で紹介
ポーランドにおける鉄道事業者の全てを、社名のABC順に紹介した本。
ポーランド語・英語が同ボリュームで併記されており、また英語の文章はきわめて平易に書かれていますので、高校生レベルの英語力で十分に読解可能です(流石に鉄道用語だけは高校生レベルではないですが)。

●オープンアクセスによる新規事業者を含め、数々の鉄道事業者を漏れなく取り上げる
ポーランドで鉄道事業者というとまずはPKP(Polskie Koleje Państwowe – 直訳するとポーランド鉄道公社ですが、ガイドブックなどではポーランド国鉄と書かれることが多いようです)が思い浮かびますが、その他にKM(Kolej Masowiecki)やKD(Koleje Dolnośląskie)など、地方ごとのローカル列車を担当する事業者も漏れなく掲載されています(ちなみにKMはワルシャワ周辺、KDはブロツワフ周辺を運行しています)。
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しかし本書では、そういった旅客鉄道事業者をはるかにしのぐ数の貨物鉄道事業者が掲載されています。
PKPの部門であるPKP Cargoも大手事業者として君臨しているものの、それ以外の事業者も数々存在しています。それらは殆どがここ20年ほどの間に営業を開始したものと書かれており、オープンアクセス政策の結果が貨物部門ではより顕著に出ていることが実感できます。
なお、都市交通(地下鉄・市電など)のみを運行する事業者は、本書では取り上げられていませんので念のため。
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