もっとも一般的な路面電車車両の一つとして西ドイツ全土で見られた、いわゆる「デュワグカー」の走行音です。録音を行ったのは、ドイツ中部のマンハイム~ハイデルベルク間を結ぶインターアーバン路線で、市街地は併用軌道、郊外は専用軌道となっており、専用軌道区間は筑豊電鉄のような雰囲気になっています(筑豊電鉄のような高架・掘割区間は無いですが)。
現在は路面電車型の車両(収録した2009年時点では、デュワグカーのほか、超低床車ヴァリオバーンも投入されていました)が走っていますが、以前は市内電車とは異なる、ステップ付のボギー高床電車が走っていました。
現在のデュワグカーについても、乗車距離が長いせいか市内線用よりもドアが少なく座席の多い仕様(上掲の写真)が投入されており、車種は市内電車と同じなれど、仕様はインターアーバンらしさが感じられるものでした。
お聞きいただくのは、専用軌道区間の走りで、比較的駅間距離も長いところです。
併用軌道区間では路上を静かに走っていたデュワグカーですが、専用軌道に入ると豹変し、モーターをぶんぶん回してけたたましい音とともに爆走しており、本気モードの走りがお楽しみいただけます。
ちなみにドルトムントから広島電鉄に譲渡されたのもこのGT8型デュワグカー(広島電鉄70型)ですが、大半のGT8が直角カルダン駆動なのに対し、あちらは吊り掛け駆動となっており、この車両とは走行音はおそらく異なっていたものと思います。
I recorded the sound of DUEWAG GT8 on RNV line 5.
As you know, DUEWAG GT8 is typical high-floor tramcar in former West Germany.
RNV line 5 is interurban tram with Mannheim – Heidelberg – Weinheim – Mannheim circular route.
I recorded in Seckenheim Bahnhof OEG -> Edingen Bahnhof. This is suburb between Mannheim and Heidelberg. The track is separated from road traffic. Trams can run high speed with shrill sound from motor in this section.