Part1からの続きです。
地鉄ホテル屋上での撮影後、小休止ののち電鉄富山駅の改札前に移動します。
今後の行程を説明されますが、そこで担当者氏の口から出てきたのは「明日のイベントで展示するため、軌道線の電車を南富山から稲荷町まで回送します。これからそれを撮影します」という驚きの言葉。
最初に渡された行程表にもなかったサプライズに、参加者からは一様に「おぉ~」という声が漏れます。
「稲荷町~南富山間のお好きなところで撮影をどうぞ。撮影地が分からない方は大泉がお勧めです」とのことで、もちろん私は「撮影地が分からない方」ですから大泉へ向かうことにします。
大泉で降りてみると、線路沿いに道があって柵もなく、これは確かに撮りやすいです。構えて数分で近くの踏切が鳴り出し、列車がやってきました。先頭に立つのはどう考えても保線用モーターカーにしか見えないDL-12ですが、鉄道車両としての車籍を持っているので堂々と昼間に本線上を走れるわけですね。
撮影を終えて、次の電鉄富山行き電車で一同は稲荷町に移動、いよいよ次は夜間撮影会です。
構内に入れて頂くと、さっそくダブルデッカーエクスプレスとアルプスエクスプレスが並んでいるのが目に入ります。
今日の主役はコレかと思っていると、更に入換があって10020型が隣に並びました。注意事項の説明のあと、入庫電車を一本やり過ごし、17時過ぎに撮影会のスタートです。
暫く撮影を続けていると、関西からお出でと思しき方々の間から「おおぉー!」という歓声が。何事かとダブルデッカーエクスプレスの方を見ると、歓声の理由はこれのようです。
貫通扉に入っていたプレートの鳩マークが外され、電照式の鳩マークに灯が入れられました。京阪電車を追っかけてやって来た方は大変興奮しておられ、もちろん関東人の私としてもこちらの方が格好良く感じられることに間違いはありません。
電照鳩を点灯した10030型の隣には、偶然なのか配慮頂いたのかさらに3本の10030型が入庫しており、京阪電車4並びになっています。
一方、10020型の隣には東急からやって来た17480型が入庫しており、こちらを入れればバラエティあふれる顔ぶれが楽しめます。
17時半を回ったところで、一通り普通の角度からの写真は撮り終えたので、どうしようかなと思っていると、担当者の方から「特別にデ7000型のライトをバッテリーで点灯します」とのアナウンス。数分だけヘッドライトが点灯され、その後はテールライトが灯されます。当然ながら稲荷町は架線電圧が軌道線とは異なりますので、本来はライト類は点灯しないはず。点灯シーンが撮影できるのは貴重な機会です。
その後は、普段撮れない角度でいろいろ遊んでみます。
まずはポイントを強調して撮ってみたり。
テールライトの赤い光を強調してみたり。
こんどはメインの場所から離れて、電気機関車を撮りに行ってみたり。
錆だらけで水銀灯に照らされている姿は現役車両なのか疑わしくさえも思えますが、翌日の電車フェスティバルでは走行実演が予告されています。
再び10020型の前に戻り、転轍機と絡めて撮ってみたところで終了の声が掛かります。
時刻は18時半少し前、翌日の電車フェスティバルの優先入場券の配布、記念乗車券の販売を行って、解散となりました。
富山地鉄のファン向け会員制イベントは初めて参加しましたが、以前からネット上で濃厚な内容は耳にしており、今回も濃厚さは期待に違わぬものでした。
さて翌日は、ちてつ電車フェスティバルの「本番」の方にも訪問しました。昨日撮影した10020型の編成が撮りやすい位置に停まっています。
この日はファミリー向けの内容ですが、前日車庫で眠っていたデキ120020型が元気な姿を見せていました。