折り返しのレールバスで再びミュンヘベルクへ戻ります。
戻りもまた10人足らずの乗客数で、ボックス席を占領してのんびりできます。
と、発車後しばらくして車掌氏がやってきて、ドイツ語でなにやら言ってきます。身振りから察するに、「運転席に来ないかい?」ということのよう。
ならば誘いに乗らない手はありません。お礼を言って運転席へ入ります。
保存鉄道とはいえ、営業運転中の列車の運転席に入るなど生まれて初めての経験。ブッコーの駅で写真を撮っていたのが目に留まったのでしょうか、ありがたいことです。日本だったら到底考えられないことで、こういう寛容さがあるのは羨ましいです。
スピードを出してもせいぜい30km/hほどのゆっくりした走行ですが、それでもすぐ目の前を線路が流れてゆく景色は格別です。
線路脇に倒れている架線柱がつい気になってしまいますが。
運転席に座ると、なおのこと5キロの道のりはあっという間。ゆっくり走っているし、運転士氏もボランティアっぽいので、「俺にも運転させてくれ」という言葉が出かかりましたが、出る前にミュンヘベルクに到着です。
ベルリンへの列車に乗って、来た道を戻ります。ポーランドからやってきた国際普通列車は、往路と同じ車両・乗務員でした。
参考:ブッコー小鉄道公式サイト