万葉線

 1154人/日――第三セクター化の年、2001年における万葉線の輸送密度です。近隣の富山地鉄市内電車と比べて約4分の1、最高密度の東急世田谷線と比べると実に20分の1、国鉄地方交通線問題における廃止基準も下回り、日本で最もお客さんが少ない路面電車といってもよい路線です。一時期は廃線の危機もありましたが、第三セクター鉄道として再出発しています。単なる事業採算性ではなく、公共性を重視して地域が支援を行う形は、全国に先駆けて公共交通維持の新しい考え方を示したものといえましょう。
 第三セクター化後は、真っ赤な塗色が印象的な超低床車の導入や、軌道強化が行われるなど積極策に転じています。沿線風景は変化に富んでおり、高岡の街中を進んだかと思えば、一転して工場地帯を抜けたり、単線の道端併用軌道を走ったりと、日本の路面電車としては珍しい光景を目にできる路線です。

Man-yo line is 12.8km interurban tramway. Man-yo line was operated by private company "加越能鉄道(Kaetsuno railway)". Due to lack of income, abandonment plan was discussed in 1990s. Traffic density is fewest(about 1200 passenger-kilometers per kilometers) in Japanese trams.
At 2001, Man-yo line was transferred to a joint venture company of local government and private capitals. Local government supports Manyo-line. Name of the company is "万葉線(Man-yo line)". It's same as name of line.
Man-yo line trams runs in various situation - Man-yo line train starts from commercial district of Takaoka city, runs into heavy industrial area, runs along narrow road with single track, terminate at just side of ferry port.





越の潟に停車中
のデ7070型

Type de7070 at
Koshinokata terminal.

走行音【走行音】デ7070型 高岡駅前→越の潟

Type de7070 Takaoka station -> Koshinokata
Type de7070 was introduced in 1967. "De" means 電動車(Dendo-sha; motor car). De7070 and cars of same types(de7000 and de7060) were majority in this line. However its were mostly replaced by type MLRV1000 (ADtranz / Niigata-transys GT4K-ZR) since 2003.

Aug. 2012
 加越能鉄道時代から活躍してきた、デ7070型の録音です。超低床車MLRV1000型の投入が一段落した2009年以降も、少数ながらデ7070型の活躍は続いており、録音時も2両が運用されていました。
 録音は夏季、平日昼間の越の潟行で行いました。乗客は少なめで落ち着いた雰囲気の車内ですが、なぜかエアが出ているような音が常時入ってしまっています。猛暑日だったことから冷房も作動していますが、そう簡単に再訪できる路線でもないので、ご勘弁いただければと思います。
 休日は沿線の射水市出身の落語家、立川志の輔氏によるアナウンスが行われており、路面電車としてはきわめてユニークではありますが、著作権法による保護の対象となる可能性も考えられることから、本サイトではあえて平日の録音を公開しています。

本頁トップ画像:中新湊~東新湊間で運河を渡るMLRV1000型 

Image on top : Type MLRV1000 crosses the canal. Taken between Naka-shin-minato and Higashi-shin-minato.