伊予鉄道


松山城の堀に沿って
走る坊っちゃん列車
(南堀端付近)

The most unique fleet
- Botchan Ressha at
Minami-horibata stop.

  伊予鉄道はみかん色の電車が印象的です。市内線に全面広告車は一両もなく、統一の取れた色の電車は落ち着いた都市景観の維持に一役買っているように感じら れます。
市内線と郊外線が平面交差する大手町駅前、単線で軒先をかすめるように走る城北線の車窓、大正期の駅舎を復元した道後温泉駅など、多彩な沿線風景も目を楽しま せてくれます。
 車両の主力は、古くからの自社発注車モハ50形と、リトルダンサーSの2100形があり、これに元京都市電の2000形が加わる構成です。モハ50形の中で も、最古参グループは半鋼製車で、今でも残るニス塗りの車内が素晴らしい一方、冷房改造どころかICカードリーダーまで搭載されています。古いところは古いま まに残し、新たにすべきものは徹底して新しくと、メリハリのある姿勢には好感をもてます。車両の手入れは新旧問わず行き届いており、どの電車もピカピカなのも 気持ち良いです。
 近年は、電車にミュージックホーンも装備されるようになりました。このタイプのホーンは土佐電鉄や札幌市電などでも聞かれるようになりましたが、初めて導入 したのが伊予鉄道です。路面電車へのミュージックホーン設置自体、伊予鉄道がおそらく全国初ではないでしょうか。

Iyo railway has the 9.6km tram network in Matsuyama city.
Tram network connects JR Matsuyama station, Mtasuyama-shi station(Terminal of Iyo railway's suburban trains), Dogo-onsen spa(One of the most famous hot springs in Japan), and central shopping area.
The fleet in this tramway is various. For example, Type2100 is low-floor tram, on the other hand, the oldest part of type50(borned in 1951) has traditional wooden interior. The most unique fleet is "坊っちゃん列車(Botchan Ressha)". Diesel locomotive pulls two-axle wagon. The locomotive has steam-locomotive-like exterior.





モハ50型(古町)

Type moha50
at Komachi station

走行音 【走行音】モハ50型 道後温泉→JR松山駅前

Type moha50 Dogo-onsen -> JR Matsuyama station
Type moha50 is majority fleet of tram in Matsuyama. This was made in 1951-1965.

Feb.2008
 1951年登場ながら、録音を行った2007年時点でもなお主力の座にあるモハ50形の録音です。登場時期によっていくつかのタイプに分かれていますが、収 録は 最終形の75号で行いました。軽量車体をやや耐久性重視に振った設計で、腰部のリブがなくなり窓も大きく、スマートな印象があります。録音時、車内放送はテー プのまま残っており、自然なアクセントの放送を聞くことができます。
 収録時は若干ダイヤより遅れており、飛ばせるところは飛ばすメリハリの利いた運転を体験できました。ミュージックホーンも頻繁に鳴らしています。停車中に聞 こえる「ポリンッ」という音はICカードの読取り音で、他社の「ピッ」という電子音より少し気が利いていますね。

本頁トップ画像:大手町駅前における市内線・高浜線の平面交差。

Image on top : Tram and suburban rail crossing at Otemachi station.