福井鉄道


越前武生駅に並ぶ
200型・770型・800型

Type200,770,800
at Echizen-takefu station.

 都市と近郊の街を結び、郊外は専用軌道で、都心は併用軌道で、大型電車が路上に乗り入れる――いまや珍しくなった、アメリカから輸入したインターアーバンそ のままの雰囲気を残す路線です。とはいえ現在では、ホームの低床化と路面電車タイプの車両導入により、和風インターアーバンというよりは和風トラムトレインの 趣が強くなりました。
 路面電車タイプの小型電車が専用軌道をフッ飛んでいくさまは、ユーモラスな魅力があります。しかも交換駅は一線スルー方式となっているところもあり、急行と もなればなかなかのスピード感が味わえます。
 かなり遅く(2016年)まで、普通鉄道タイプの自社発注車200形が残っていたのもうれしい点で、地方私鉄がまだ元気だったころの残り香を感じることがで きました。また21世紀を迎えてもなお、路上からフォールディングステップを使って電車に「よじ登る」体験ができたのも、高床電車のボックス席から路上の風景を眺められたのも、極めて貴重といえました。
 特徴的な電車の引退は残念でしたが、2016年から始まったえちぜん鉄道との直通運転は好調で、一時は経営危機に陥っていたものが元気な地方鉄道へと脱皮しつつあるのは大変嬉しいことです。

Fukui Railway is 21.4km interurban railway with 3.3km on-street running section on Fukui downtown. There is double track section in Fukui downtown. Other section and short on-street branch line to Fukui-ekimae(Fukui staion) are single track.
Before 2006, all fleets are conventional rail style cars with folding steps. At 2006, all platform were low-floored. Both ex-Gifu tram-style cars and some conventional rail style cars are used since 2006. There cars will be replaced in 2016 by F1000-series low-floor LRV.

Since 2016, Through service to Echizen railway was inaugurated by low-floor LRV. Number of passengers increased by beginning of this service.

Frequency of trains is 3 or 4 trains/hour, including 1 or 2 express trains on daytime. In morning and evening peak hours, frequency is 4-6 trains/hour, and half of trains are express service.





200型のフォールディング
ステップ(越前武生)

Folding step of type200.
Taken at Echizen-takefu station.

走行音【走行音】200 型 越前武生→福井駅前(急行)

Type200 Echizen-Takefu -> Fukui station (Express train)
Type200 is heavy-rail-style articulated car with folding steps. This was made in 1960, 1962. Propulsion system was changed to second-hand equipments from JR. Trains from Echizen-Takefu to Fukui staion switches back at Shiyakusho-mae station.

Jan. 2012
  福井鉄道といえば路面電車タイプの車両が高速で飛ばすのも魅力ではありますが、ここはやはり同鉄道の「ヌシ」ともいえる200型の録音をご紹介しましょ う。
 この手の旧型車は平日ダイヤ時のみ運行の場合がままあり、200型も例にもれず休日ダイヤでは走っていません。しかし福井鉄道は土曜日も平日ダイヤで運行さ れていますので、平日は出かけにくい身でも、乗車チャンスは得やすいのが有難かったです。
 録音は土曜夜の福井行急行で、学生の帰宅もひと段落した時間帯であったことから、非常に落ち着いた環境で収録できました。モーター・台車などはJRからの廃 車発生品に換装されており、モーター音は国鉄電車そのものです。しかし走りっぷりは、直線区間では目一杯加速して駅間の再加速もあり、かと思えば急カーブで車 輪をきしませながらゆっくり走り、赤十字前からは路面区間もあり、終点目前の市役所前ではスイッチバックと、非常に変化に富んでいます。
 なお乗車したのは最後尾(最後の一駅だけ最前部)で、無人駅では扉が開かず、有人駅では収録位置近くの扉も開閉します。閉扉後には、フォールディングステッ プが格納される「ゴトン」という音も聞くことができます。




えちぜん鉄道7000型と並ぶ
F1000型(越前武生)

Fukui railway's F1000-series LRV and
Echizen railway's 7000-series EMU at
Washizuka-Haribara station.

走行音【走行音】F1000型 鷲塚針原→越前武生(急行)

F1000-series Washizuka-Haribara -> Echizen-Takefu (Express train)
F1000-series is Bremen type low-floor LRV with incentro bodies and Japanese-buit electric equipments. Service from Washizuka-Haribara to Echizen-Takefu is through service from Echizen railway to Fukui railway.

Nov. 2016
 2016年から始まった、えちぜん鉄道との直通列車の走行音です。
 車両は新潟トランシス製のブレーメン型超低床車で、福井の他には高岡や富山でも耳にできる走行音ですが、本路線の場合は急行運転を行いますので、高速運転時の力強いモーター音を楽しめます。
 主に通学利用で好調が伝えられていますが、収録は日曜昼間に行ったため、学生の利用は多くなく比較的落ち着いた車内でした。ただし田原町からしばらくの間は話し声が大きめに入る部分がありますのでご了承下さい。

本頁トップ画像:併用軌道区間から専用軌道へ進入する200型(木田四ツ辻) 

Image on top : Type200 enters from on-street running section to exclusive track.